【本要約】ビジネスは30秒で話せ! 短く、魅力的に伝えるプレゼンの技術

簡潔こそが英知の真髄である

ウィリアム・シェイクスピア

こんにちは!超生産性チャンネルの「やすまる」です!

このブログでは、仕事における生産性を格段に向上させる情報を発信していきます!

最近、ブログやYouTube,Twitter,TikTok,Instagramで、仕事に役立つ情報を発信しているのですが

いつも考えるのが、「どのように伝えれば読者や視聴者に内容が伝わるのか?」という伝え方の部分です

言ってることは同じ内容でも、メッセージの伝え方によって相手の理解度が全然違いませんか?

塾に通ってた人ならなんとなく分かると思うんですけど、学校の授業では全然理解できなかったけど、塾の先生に教わると一気に理解ができたって経験あったりしません?

この伝え方が上手いか下手かって、ビジネスの世界だとよりシビアに成果と直結するので

成果を出して生産性を高めるという観点ではかなり重要な要素です

書籍紹介

そこで今回ご紹介する書籍はコチラ

「ビジネスは30秒で話せ!短く、魅力的に伝えるプレゼンの技術」

まず、この本を読んだ私の感想としては、本書の肝である【ダイヤモンド・モデル】というストーリー構成に沿って、話を展開すれば、誰でもプレゼン上級者と同じように話せるなと思いました

誤解を招かないように正確に伝えると、この本を読むだけで上級者と同じようにプレゼンできるわけではなく、話し方の部分である程度のトレーニングは必要です

ただ、何もない状態でプレゼンを練習するよりは、本書にある【ダイヤモンド・モデル】を頭に叩き込んだ上で、ストーリー構成を考え、反復練習することで劇的にプレゼンが良くなります

この後、色々と詳細をお伝えするのですが、この記事ではとにかく【ダイヤモンド・モデル】の構成のみ覚えていただければ結構です

ダイヤモンド・モデルの絵

ちなみに、この本を書かれたのは、GEやMasterCard,IBMなどの超大手の一流企業に対して、コミュニケーションに関してのコンサルティングをされているケビン・キャロルさん、ボブ・エリオットさんという方たちです

名前からも分かる通り、著者は日本人ではないです

なので、もしかしたら読者のみなさんの中で

読者
読者

「アメリカと日本でプレゼンの仕方って変わってくるんじゃないの?」

「海外のプレゼンの仕方だと参考にならないんじゃない?」

と思われるかもしれません

ですが、全然そんなことはないです!

この本に書かれている内容は、どの国でも誰に対しても十分に活用できる普遍的なノウハウが書かれているので、日本人に向けたプレゼンでも全然問題ありません!

ちなみに本書の日本語タイトルは「ビジネスは30秒で話せ!」となっていますが、実際は30秒という短い時間でどのように話すべきという内容が書かれているわけではないです(笑)

原題は「Make Your Point! Speak clearly and concisely anyplace, anytime」

「言いたいことを伝えよう! いつでも、どこでも、明瞭かつ簡潔に話すことができる」という意味で

本書では、時間の長短に限らず、自分の主張を通すためにどのようにして明瞭かつ簡潔に話せばよいかのテクニックについて書かれています

なので、この記事では主に5分以上のプレゼンにおいて、どのように話を展開すれば良いのかを皆さんに知ってもらいたいと思います

要点

本書について簡単にまとめると、要点は以下の3つです

  1. 聞き手のメリットを明確に提示する
  2. 【ダイヤモンド・モデル】でプレゼン内容を構成する
  3. 話すときは【5つのC】で話す

この3つが本書の要点です

※【ダイヤモンド・モデル】【5つのC】については、この後しっかり説明するのでご安心ください

①聞き手のメリットを明確に明示する

一つの目の要点「聞き手のメリットを明確に明示する」については、ビジネスでのコミュニケーションの基本中の基本と言っても過言ではありません

ビジネスでのコミュニケーションでは、自分が言いたいことだけを伝えるのではなく

聞き手が『誰で』『どのような情報を求めていて』

自分が伝えるメッセージが聞き手にとって『どのようなメリットがあるのか』念頭に置かなければなりません

誰に・どのような情報を・どのように伝えるか

例えば、同じ内容でも聞き手が50代の会社役員か20代の大学生かによって伝え方が大きく変わります

この二者に対して本書「ビジネスは30秒で話せ!短く、魅力的に伝えるプレゼンの技術」の紹介をする場合

50代役員が聞き手であれば

話し手
話し手

本書を読むことで、全社員に向けたスピーチが伝わりやすくなり、次の日から社員の行動が一変しますよ!

20代の大学生が聞き手であれば

話し手
話し手

本書を読むことで、就職活動での面接で自己PRのレベルが格段にアップして、希望する会社に受かりやすくなりますよ!

このように伝えれば利用シーンがものすごくイメージできるので、自分の問題の解決に役立ちそうな気がしてきませんか?

聞き手の立場に立って考えると、どのような情報を求めていて、どのように伝えれば魅力的に聞こえるかが大きく異なるので、都度メッセージを調整しながらプレゼンをすることがかなり重要です

これを考えずに話し始めると、メッセージがものすごく当たり障りのない一般的なものになってしまって聞き手としては感情が動かず、「ふーん」で終わってしまいます

聞き手のことを考えない場合

話し手
話し手

本書では、GE,MasterCard,Wal-Mart,IBM,Merrill Lynch,Unilever,Cisco Systemsなど、米国トップ企業で指導したコミュニケーション・コンサルタントが教える、聞き手を動かすビジネスプレゼンのテクニックが載ってます!

実は、上記の吹き出しの内容は本書の帯に書いてある内容です(笑)

正直に言って、誰に何を伝えたいのかが全く伝わってきません!

せっかく良いことが書かれているのに、「なんで活かさないのか?」って思わずツッコみたくなります(笑)

なので、何か話し始める前に相手が誰なのかをしっかり見定めた上で

その人、もしくはその集団が、どのような状況でどのような情報を求めていて

どのような伝え方であるとスムーズに理解し、説得しやすいかを考えることがとても重要です

②【ダイヤモンド・モデル】でプレゼン内容を構成する

ダイヤモンド・モデルとは以下の内容です

  1. 注意を引く
  2. メイントピック
  3. サブトピックの紹介(1,2,3)
  4. サブトピック(1)
  5. サブトピック(2)
  6. サブトピック(3)
  7. サブトピックの要約(1,2,3)
  8. 結論
  9. アクションプラン

「え?9個もあるの?」「めっちゃ多い!」って思いますよね?

なので、ざっくりまとめると【始め】【中】【終わり】の大きく3ステップで覚えてください

この3ステップでそれぞれ何を達成すべきかを次からお伝えします

始め:①~②

プレゼンの序盤で達成したいことは「聞き手の意識を自分に向けて、聞き手と自分をつなぐ」ことです

プレゼンの始めは、聞き手の立場からすると「今日はどんな話をするんだろう?」「このプレゼンって自分に関係あるの?」「他の業務も忙しいし、別のことをしてたいけどなあ」とか様々な思考が渦巻いているような状態です

そのような状態で冒頭いきなりメッセージを伝えても、全く響きません!

これは漫才で言うと『つかみ』がない状態です

M-1とかでお笑い芸人の方が漫才するとき、全員がそのお笑い芸人に興味があれば最初から意識して見てくれますが、全然知らない芸人だと、お客さんは他のことに意識が向きやすくなります

なので、自分たちに意識を向けてもらうために、冒頭に軽いボケを入れ、その場にいるお客さんの心をつかみます

これが『つかみ』です

そうすることで、お客さんはそのあと意識してその漫才をしっかり見るようになり、最後まで見てくれるというわけです

これは、ドラマとか映画も同じで最初の5分が面白くないと、視聴者は途中で見るのを止めてしまうので

冒頭で「犯人はお前だったのか!」と主人公が叫んでるシーンや主人公が殺されてしまいそうな衝撃的な結末を匂わすシーンを入れることで、興味を引き付けるような様々な工夫をしています

なので、プレゼンの冒頭でもしっかり聞き手の興味を引き付けるようなアクションが必要になってくるというわけです

これが①注意を引くという部分です。これができたらあとは簡単で、

そのままの流れで「今から何を話すのか」の②メイントピックハッキリとした口調で簡潔に述べれば自然と本題に入ることができます

メイントピックを述べる際は、前述した「聞き手のメリットを明確に提示する」ということを忘れず入れてください

中:③~⑦

中盤で達成したいことは、「プレゼンで伝えたいメッセージの本質や要点を深く理解してもらう」ことです

プレゼンの中盤では、始めに述べたメイントピックについて詳しく話をしていきますが、

この詳細説明部分を、3つのサブトピックに分けて説明します

読者
読者

「なぜ3つなの?」「2つでも、4つでもいいんじゃないの?」

って思いませんか?

この本の説明では、3という数字が、多すぎず少なすぎず、覚えやすく、バランスがいい数字なので3つにすべしと書かれています

たしかに世の中には「朝・昼・晩」「大・中・小」「過去・現在・未来」のように3つで分かれるものが多いです

ですが、根拠に乏しい感じがするので少し調べました

【マジックナンバー3】の法則というものがあり、人を説得する上で理由が2つだと少なく感じ、4つ以上だと覚えていられないため3つがちょうどいいようです

なので、メイントピックに対して3つのサブトピックを補足することで、聞き手が深く理解できるというわけです

終わり:⑧~⑨

終盤で達成したことは、聞き手に実行してもらいたい「アクションを促す」ことです

プレゼンの中盤までで、ある程度メッセージの理解できているので、残すは聞き手がアクションを実行することのみです

ここで前提としてお伝えしたいのが、プレゼンの目的は聞いてもらうこと自体が目的ではありません

プレゼンによって、聞き手がこちらの求めるアクションを実行してもらうことが目的です

なので、プレゼンの最後は⑧結論に沿って、⑨アクションプランを提示しなければなりません

そして、アクションプランは、明確かつ具体的に提示する必要があります

ハッキリと具体的にアクションプランを伝えない限り、聞き手は何もしなくてもよいと自身で判断したり、何をすべきか分からず困惑してしまいます

会社でも仕事を進める際に若手のメンバーに対して「空気を読んで」「察して」と言う人がたまにいるんですが

それは伝える側の勝手な期待です

聞き手が他人である以上、持っている知識や考え方が違うことは当たり前です

その中で業務を進めるためには、明確かつ具体的にアクションを提示しなければ自分が期待する成果を達成することができません

以上が【ダイヤモンド・モデル】の説明です

【ダイヤモンド・モデル】=【始め】つかみ・メイントピック【中】サブトピック【終わり】結論・アクションプランと覚えてください

③話すときは【5つのC】で話す

【5つのC】とは、前章のダイヤモンド・モデルでストーリー構成された内容に沿って、プレゼンするときに気を付けるべきポイントを表しています

それは以下の5つです

  1. Clarity:明確さ
  2. Conciseness:簡潔さ
  3. Color:色付け
  4. Conviction:信念
  5. Control:コントロール

Clarity:明確さ

これは聞き手が理解できるように分かりやすく話すということです

日本人は文化的に「はい」とも「いいえ」ともつかない「どっちつかず」な表現で伝えることが多いです

有名なのが、京都で「お茶漬け出しましょうか?」と聞かれたら「時間なのでもう帰ってほしい」という意味だそう

これは知らない人からすると「はい、いただきます」とか言ってしまいません?

他にも「良い時計してますね?」って聞かれたら「あなたの話が長い」という意味らしいです

これも「はい、ありがとうございます」と普通に答えてしまいそうですよね

このような表現は円滑な人間関係を築くために必要な部分ではありますが、あまりにも気を使いすぎると

結局は何が言いたいのか聞き手が分からず伝わらないので、明確な言葉でこちらの意図を伝えることが大事です

Conciseness:簡潔さ

だらだらと遠回しな表現で伝えるのではなく、スパッと短い言葉で簡潔に伝えます

今まで自分が聞いたプレゼンを思い出してください

いくら長いプレゼンを聞いても結局、記憶に残っている情報って、ほんのわずかじゃないですか?

なので、余分な言葉を削って自分が伝えたいことシンプルに伝えるのがベストです

ただ、あまりにも削りすぎて意味が分からなくなってしまってはダメなので、適度な長さで調整してください

文章だと一文が60文字以内の長さで書かれている文章が読みやすいとされています

口頭で行うプレゼンだと、プレゼンの台本を作る際に一文を60文字で作って、プレゼンを行うと話のテンポが生まれるので、プレゼンが聞きやすくなります

Color:色付け

色付けとは、言葉を付け加えてプレゼン内容を魅力的にすることです

表現に『名言』『逸話』『驚きの数字』『体験談』などを入れると、インパクトが増して印象に残りやすくなります

プレゼンでかしこまった話ばかりしていても、聞き手も飽きてしまうので、

感情を揺さぶるような創造性や面白みのある内容を付け加えると聞き手も集中して聞いてくれます

Conviction:信念

プレゼンをする際、自分が信念と情熱を見せて話せば、聞き手も関心を持って聞いてくれて納得してくれます

同じ言葉で話していても必死に話してくれる人の方が、なんとなく信頼できますよね

村人A
村人A

海賊王におれはなる~

ルフィ
ルフィ

海賊王におれはなる!

前者のような人は絶対海賊王になれないですよね(笑)

グランドラインに入る前に諦めてそうです(笑)

なので、キレイにプレゼンをすることも大事ですが、『信念』と『情熱』を持つことで聞き手の心を動かしやすくなります

Control:コントロール

コントロールとは、内容と伝え方を上手くコントロールするために台本に忠実に従ってプレゼンを行うということです

読者
読者

「え?台本?」

「プレゼンで台本用意して話している人あまりいないんだけど」

と意外に思われるかもしれません

ですが、台本はめちゃくちゃ重要です

プレゼンが得意中の得意で、いつどんな時でもできるという方なら問題ないですが

台本もなくアドリブで話そうとすると、本筋とは関係ない余分な情報を入れたり、必要なことを言い忘れたり

最悪の場合は、途中で何を話しているか分からなくなってしまうケースもあります

ちなみに、パワーポイントのスライドに文字をぎっしり書いて説明している人が時々いますが

これは見ている側からすると、耳から入ってくる情報より目から入ってくる情報を優先してしまうので資料を読んでいるのと変わらないです

そうすると自分の思いは伝わりにくくなってしまいます

なので、パワーポイントのスライドの文字数は必要最低限に絞って、自分の言葉で簡潔に話せるようにコントロールする必要があります

以上が【5つのC】=【①明確さ ②簡潔さ ③色付け ④信念 ⑤コントロール】です

まとめ

改めてお伝えすると、本書の要点は以下の3つです

  1. 聞き手のメリットを明確に提示する
  2. 【ダイヤモンド・モデル】でプレゼン内容を構成する
    →ダイヤモンドモデルとは、【始め】つかみ・メイントピック【中】サブトピック【終わり】結論・アクションプランで成り立っている
  3. 話すときは【5つのC】で話す
    →5つのCとは、【①明確さ ②簡潔さ ③色付け ④信念 ⑤コントロール】を指す

5分のプレゼンでも1時間のプレゼンでも、この【ダイヤモンド・モデル】を活用してみましょう

最初は上手くいかないかもしれませんが、何度も回数を重ねれば次第に上手くなっていくので、このブログをブックマークして時々見返してください!

さいごに

今回の紹介した書籍はこちらです

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