生産性を高めるためには、深く考える時間が必要
生産性を高めるためには、時間あたりのパフォーマンスを高める必要があります
そのパフォーマンスを上げるためには、決められた作業を淡々とこなしているだけではダメです
パフォーマンスを上げるためには、ビジネス課題を正しく定義し、その課題をどのように解決するのか、様々な角度から徹底して考える必要があります
徹底して考えず、とりあえずの思い付きで始めたり、過去行ったことの焼き回しのようなことをやっていては、飛躍的なパフォーマンス向上は見込めません
集中力が高まるのに必要な時間は23分
カリフォルニア大学アーバイン校で情報科学を研究するグロリア・マーク博士によれば
知的作業において集中状態に入るまでに「23分」かかると言われています。
23分経過して、ようやくフロー状態(没頭している状態)に入るというわけです
逆に言えば、23分以内に邪魔が入り続けると集中状態になれません
この集中状態を邪魔するものの一番の例が、メールやチャットです
日本ビジネスメール協会の調べによると、平均的なビジネスパーソンは、一日に50通メールを受信するそうです
一日8時間労働だとすると、約10分に1回メールが来ていることになります
これに加え、電話やチャット
さらに、自分のスマホに届くプライベートな連絡も入れると更に高頻度で何かしらの邪魔が入っていることになります。
これに毎回反応していては、全く考える時間を持てず、生産性が上がらないままになってしまいます
最大の集中力を引き出すためにメールやチャットは通知をオフにする
そのような邪魔が入る状態を解消するための一番の解決策は、メールやチャットの全て通知をオフにすることです
急用の連絡手段として電話だけは残しておきますが、基本電話以外は全て通知オフにします。
そして、メールとチャットを確認するタイミングを朝10時~10時30分、夕方15時~15時30分のようにどこかのタイミングで固定します
(2回ではなくとも自分の業務に合わせて、確認タイミングを3回に設定してもよいです)
このように通知オフにして、メール確認する時間を固定すれば、集中して考える時間を十分に確保できます
本当に通知オフにしても大丈夫なのか?
すぐに返信しないと相手に失礼なんじゃないか?仕事ができる人は返信が早いという人もいるかもしれません
しかし、よく考えて見てください
もし直ぐに返信が欲しい状況であれば、メールやチャットではなく、電話でやり取りした方が確実で、メールより早いです
つまり、メールやチャットで連絡している以上、少しくらい待つのが普通です
また、仕事ができる人は返信が早いという説ですが、これはクライアントとやり取りしている営業職のような人は、そうかもしれません
それは早いレスポンスが契約の成否を大きく分けるからです
早い返信も一つのサービス価値として提供している場合は、それ自体が商品なので返信を早くする必要があります
ですが、その他の職種であれば、2時間後であろうが3時間後であろうが、それほど変わりません
むしろ考える時間を確保して、より高いパフォーマンスを上げることの方が重要です
私は普段コンサルタントの仕事をしていますが、全て通知はオフにしています
クライアントとのやり取りも多いですが、コンサルタントの仕事は契約したら終わりではなく、契約してから如何にビジネス価値を提供するかが重要です
クライアントには考えつかない戦略や想定以上の結果を提供することがメインの価値です
私のような仕事であれば、毎回即レスで仕事をしていると、考える時間を確保できず一向にバリューは提供できません
なので、集中する時間をしっかり確保して、対応するようにしています
以上のことより、自分の職種やビジネス価値に合わせてですが
通知をオフにして集中する時間することで生産性を高めることができます