こんにちは!超生産性チャンネルの「やすまる」です!
このブログでは、仕事における生産性を格段に向上させる情報を発信しています!
今日は、「生成AI」によって奪われ始めている仕事についてお話ししたいと思います。
新しいテクノロジーである「生成AI」について、皆さんはどう感じていますか?
「AIによって、自分の仕事が奪われてしまうんじゃないか」、「自分の市場価値がなくなってしまうんじゃないか」そんな心配を抱いている方もいるかもしれません。
私自身、コンサルタントとして長年働いてきて、10年以上データ分析やAI関連のコンサルティングをしていました。
だからこそ、最近のAIの進歩と世の中への浸透スピードの凄まじさを実感しています。
そういった状況で、自分自身がAI を扱っているにも関わらず、「自分のやってきた仕事がAIに取って代わられるんじゃないか」という疑問が浮かんでくることもあります。
でも、大丈夫!
もしそんな不安が頭をよぎったら、一緒に大きな深呼吸をしましょう。(一緒に深呼吸)
心地よいですね。そう、大切なのは恐れずに向き合うことです。
重要なのは、これらの変化を恐れて逃げるのではなく、変化を受け入れて、自分たちの仕事をより良くするためにどう利用できるかを考えることです。
生成AIによって、大きな影響がある仕事、奪われる可能性がある仕事に関わっている方々にとって、今回の内容が重要なヒントになり、仕事の価値を高めるための工夫やアップデートの参考になれば嬉しいです。
そして、もちろん、AIをうまく活用して仕事の効率を上げたいと考えている方々にも、きっと役立つ情報をお届けできると思います!
この記事の構成としては、はじめに「生成AIに奪われ始めている仕事」を紹介します。
その後、「AIにできない人間として付加価値を高めていくために必要なポイント」を解説します。
広告・メディア
「時給80ドルのライターとしての仕事がなくなった」
海外の掲示板『Reddit』で、ある匿名ライターの「AIに仕事を奪われた」という投稿が話題になりました。
この人物はフリーライターとして十年以上の経歴を持ち、大手企業との仕事経験もあるベテランのライターでした。
しかし、彼の仕事は「ChatGPT」によって奪われました。
急にクライアントからの依頼がなくなってしまったのです。
クライアントからは「あなたの仕事の品質は、AIよりも高く評価しているが、利益率を無視できない」とメールで連絡してきたとのこと。
彼は、はじめは「AIは脅威ではない」と考えていたそうです。
ですが実際、 AIは人間の仕事を奪ってしまいました。
彼はこの経験から「トップ1%のライターでない限りAIによる脅威から逃れられない」と警告したそうです。
人間の仕事の品質がAIよりもわずかに良いくらいであれば、圧倒的に低コストで大量に生産できるAIを採用されてしまう代表的な例だと思います。
単純に事実をきれいな文章で書くだけであれば、 AIに取って代わられるので人間にしかできない価値を加える必要があります。
ライターの付加価値を高めるアイディアとしては、以下のようなものが考えられると思います。
- 独創性:
AIはまだ人間のような創造性を模倣することは難しく、新しいアイデアや視点を提供することは人間特有のスキルです。
ただ事実を語るだけでなく、自身が考える考察や読者を惹きつける展開を盛り込むことで、AIにはない価値を生み出すことができます。 - 読み手に合わせた表現:
AIは文章を生成することはできますが、人間を理解し、それに合わせて表現することはまだ困難です。ライターは、読者の状況に対応したライティングを行うことで、より深いつながりを生むことができます。
例えば、池上彰さんのように、相手の理解度に合わせて分かりやすくニュースを語れることは、一つの付加価値になるでしょう。 - リサーチ能力:
インタビューなどを通じて、インターネット上にない生の声を拾うことでAIにはない価値を提供できます。テレビの街頭インタビューもその一つだと思います。 - 専門知識:
特定のトピックについての深い知識と理解を持つことで、ライターはその領域における信頼性を高め、読者からの信頼を勝ち取ることができます。専門的な知識は、一般的なAIが持つことが難しいものであり、特定の業界やトピックに対する深い洞察を提供することで、ライターは自身の価値を高めることができます。
深い洞察に基づいた提言をすることは、コンサルタントに近い働き方かもしれません。
「30人以上いたディレクターをゼロに」
広告大手のサイバーエージェントでは、AIによって「30人以上いたディレクターをゼロに」したようです。
自社開発の大規模言語モデルとChatGPTを組み合わせ、自然な文章で的確なキャッチコピーを生成できるAIを開発しています。
AIを使えば、効果予測しながら大量にキャッチコピー案を作成できるので、人間が実行するよりも数多くのクリエイティブを検証できますし、個人個人に合わせた広告のパーソナライズも可能です。
これにより、優れたキャッチコピーを作成する確率は14%も向上しました(10%→24%)
さらに、管理がメインのディレクター職を0人にしました(30~40人→0人)
そして、広告効果が見込めることから、報酬体系を「成功報酬式」に変えたことで、クライアントにとっても嬉しい効果がありました。
しかし、ChatGPTの特性上、「天気が」→「良い」→「ので」→「外に出る」のように、確率的に推測されるようなワードをつなげて文章を書く性質があるので、突飛なアイディアは一発ではなかなか出にくい傾向があります。
なので、大量に作成して大量に消費するバナー広告のようなものはAIに代替されやすいですが、
ポスターやCMなど、研ぎ澄まされたキャッチコピーが必要な広告は、現時点ではAIで生成するのは難しいので、代替リスクは低いかなと思います。
イラストレーター
「中国、画像生成AIでイラストレーターの失業増加 求人7割減の都市も」
2022年、画像生成AIツール「DALL-E2」、「Midjourney」、「Stable Diffusion」などが登場し、AIによる画像生成技術は急速に進歩しました。
これらのツールは、ユーザーがテキストで指示を与えるだけで、AIが精巧で美しい画像を生成します。
そのような技術進歩によって、大きな影響を受けたのがイラストレーターです。
フリーランスのイラストレーターであるAmbeさんは、ゲームのポスターを1枚制作するごとに約5万~13万円の報酬を得ていました。しかし、画像生成AIの導入により、彼女のようなイラストレーターの仕事は急速に減少しています。
ゲームメーカーからの依頼は、AIで作成したイラストの明るさやキャラクターの体の傾きを調整するなどの微調整にとどまり、報酬も以前の10分の1になってしまいました。
重慶市のあるデザイン事務所のスタッフは、「以前は10人がかりでやっていたような仕事も、今は2人いれば十分だ」と話しています。
同事務所は中国の大手ゲーム開発会社にイラストを提供しているが、キャラクターデザインを担当する15人のイラストレーターのうち、今年に入ってすでに5人が解雇されたという。
さらに、杭州市のゲーム業界の採用担当者は、経済の減速やAIの急速な進歩などの影響で、過去1年にイラストレーターの募集が約70%減少したことを明かしています。
しかし、あるゲーム会社の責任者は「画像生成AIでは特定のニーズに応えるようなデザインはできません。まだAIは人の代わりになれず、補助的なのツールに過ぎない」と話しているそうです。
この事実から言えることは、どのようなイラストを制作するかによって、 AIに代替される可能性が変わるということです。
モデル
カリフォルニアの小規模なファッションECサイトは、長年にわたり、商品の撮影のためにカメラマンやモデルを雇ってきました。ですが、その費用は事業を圧迫する要素となっていました。
そんな悩みを解消するサービスが、月額15ドルでファッションモデルを生成するAIサービス「Botika」です
わずか15ドル/月で提供するサービスというのも驚きですが、売上に与える効果も高く
コンバージョン率は5%~15%向上、商品ページビュー数は20%上昇、時間はなんと70%も短縮
凄まじい効果です!
このサービスShopifyと連携していて、Shopifyでのサービス開始に向けたウェイティングリストでは、すでに1,000人以上の顧客が待機中という人気ぶりです。
カリフォルニアの小規模なファッションECサイトのオーナーもこのサービスを検討中とのことです。
このAIサービス以外にもさまざまなモデル生成AIサービスを提供する会社があり、どのサービスもニーズが高いようです。
このような状況から単純に服を着るだけのモデルの需要は大きく減るでしょう。
ではその中でモデルはどのように付加価値を高めるのか?
その方法は、そのモデルが着用することによって、「その商品を買いたい!」とカスタマーが思うようにし、AI以上の購買訴求効果を生み出すことです。
つまり、インフルエンサーのように影響力を持つことで、AIと差別化を図り、圧倒的な価値を提供することが重要ということです。
なので今後は、モデルが自身のファンベースを構築し、見た目だけでなく、内面のキャラクターも打ち出しながら、顧客との関わりを深めることが、ますます重要になると予想されます。
フォトグラファー
画像生成AIが進化することで、私たちはストックフォトからの購入やフォトグラファーによる素材撮影に時間と費用をかける必要がなくなります。
物体や人物の写真だって、生成AIを使えば、一般の人でも十分なクオリティの画像が作れるようになりました。
写真撮影というのは、単にカメラを向けてシャッターを切るだけではない、ということをまず理解して頂きたいです。プロのフォトグラファーが商品写真やポートレートを撮影するためには、時間と労力、そしてお金が大いに必要です。
具体的には、場所の選定、モデルとのコーディネーション、照明の調整、そして撮影後の画像の修正といった作業が必要となります。これらはすべて専門的な知識と経験を必要とするものであり、それに応じたコストが発生します。たとえば、プロのフォトグラファーは1日に数千ドルを請求することも珍しくありません。
しかし、この全てが画像生成AIの進化により大きく変わりつつあります。
テキストでAIに指示を出せば、 プロのフォトグラファーが撮影していたような写真に近い画像が作り出せてしまうのです。
実際に、AIを使って生成した画像が世界最高峰の写真コンテストを受賞しました。(下の写真)
審査員もこの写真がAIによって作られた作品だとは、全く見抜けなかったようです。
このようにプロのフォトグラファー顔負けの画像を生成するとは言え、すべてのフォトグラファーが必要なくなるわけではありません。
この作者であるボリス・エルダグセン氏は、フォトグラファーとして30年のキャリアはありますが、AIの知識は世間一般程度です。
そんな彼がこの作品を生み出せたのは、 「AIに関しての知識が優れていたのではなく、写真家として培った知識があったからだと」ボリス氏は、断言しています
インタビューでこの作品を作っていく過程を語っているのですが、その過程は写真家が写真のクオリティーを上げていくためのポイントや手順を活かして、画像生成AIに指示を与えて実行していたようです。
あくまでAIは補助的なツールであり、本質は写真家としての知識やスキルが重要だと語っています。
コールセンター
今でもFAQでチャットボットが使われていますが、その多くは決まったパターンから情報を抽出するような設計になっているので、既存のチャットボットでは自然な形での対話はできませんでした。
そのため、調べることの煩わしさからコールセンターへ問い合わせをする人も多くいたと思います。
ですが、ChatGPTを活用すれば自然な文章で会話ができるので、今までよりも圧倒的に質疑応答のクオリティが向上します。
それによりコールセンターへの電話件数が下がれば、必然的にコールセンター人員が削減されていくことになります。
現状では、その会社の専門的な知識をChatGPTに学習させて、会社専用のチャットボットを作成することはできませんが、
他の大規模言語モデルでは、すでにモデルを一般公開しており、独自のAIを開発することが可能です。
なので、近いうちに特化型の言語モデルをChatGPTで作成できるでしょう。
ちなみに、この独自の言語モデルを作るための過程を「ファインチューニング」と呼びます。
このファインチューニングに関しては、GPT-3シリーズのモデルであれば実行可能です。(OpenAIのサイト:Fine-tuning)
今は、言語モデルがGPT-3なので精度はあまり期待できなさそうですが、GPT-3.5以上でファインチューニングできるようになったら、一気に活用が進むと思われます。
AIに奪われる職業について、いくつか事例をご紹介しました。
これらの事例を踏まえて、AIに淘汰されないために必要になってくるポイントは以下の5点です
クリエイティブな思考
AIはまだ人間のような創造性を模倣することは難しく、新しいアイデアや視点を提供することは人間に特有のスキルです。
たとえば、AIに独創的なアイデアと聞くと「ラクダはクリスマスツリーの上に乗って、宇宙へ飛んで行く」なんてことを言ったりします。
たしかに、それは新しい視点ですが、人間だけが持つ独自の視点とはまた違いますよね。
人に受け入れられるクリエイティブな作品や商品を生み出すためには、ニュアンスを理解することが重要です。
なので、アイデアを出してもらうレベルでの活用はできますが、 AIが出したアイディアを参考にし、それを磨きあげるためには、人のクリエイティブな思考が重要になってきます。
コミュニケーションによる相手の理解と表現
AIは人間の感情や意図を理解し、それを適切な表現で返すことはまだ困難です。
あなたが「AIに怒っている」と言っても、AIは「ごめんなさい、でも私は感情を持っていません」と答えるでしょう。
ですが人間であれば、「相手がどのように感じているのか」「どのようなことを思っているのか」を顔の表情や言葉のトーン、身体の動きから察することができます。
それにより重要なポイントとそうでないポイントを見極め、相手の意図を先回りで理解し、潜在的なニーズを汲み取りながら対応することができます。
この辺りが得意なのは、営業や接客、サービス業といった日々人と接している職業の方です。
AIを使えば瞬時に欲しい情報が返ってきますが、プラスアルファの付加価値は出せません。
当然、費用対効果にもよりますが、このプラスアルファの付加価値を生み出すことによって、大きな経済効果を生み出すことができれば、今後も生き残れる可能性は高いです。
独自の情報収集能力
AIはインターネット上にあるデータを学習して作られています。なので、インターネット上にある情報であればその情報を使い対応をすることができます。
しかし、既にインターネット上にあるデータからでは、顕在化されたニーズを拾い上げるだけで、AmazonやGoogle, Facebookなどのサービスは、AIで生み出すことはできません。
これらを生み出すためには、人間が生の人の声を聞いたり、行動を観察しながら、世の中の隠された潜在的なニーズを発見する能力が求められます。
たとえば、私の好きな番組で「月曜から夜ふかし」という日テレの番組があるのですが、この番組をAIで作ろうと思っても絶対できません!
地道な街頭インタビューと、どの情報を使うかの高度な取捨選択ができないと、あそこまで面白い番組は作れないです。
深くて正しい専門知識
AIは大量の情報を持っていますが、その情報に信頼性があるかどうかを判断するのはまだ難しいです。
なので、普通に「誤った情報」を言います。
また、言語モデルの特性上、AIからは一般的な情報を提供されることが多いです。
それに対して、私たちは特定のトピックについての深い知識と正しい理解を持つことで、その領域における信頼性を高め、顧客からの信頼を勝ち取ることができます。
また、深い専門知識に基づいた深い洞察を提供することで、さらに価値を高めることができます。
コンサルタントなどの職業の人たちも、ChatGPTに聞いたらすぐ出てくるような情報を提供するだけではなく、今まで以上に深い洞察が必要になってくるでしょう。
AIを使いこなす知識とスキル
「みなさん、AIの進化が速すぎて、情報収集がかなり大変じゃないですか?」
AIを用いたツールやサービスが、大量に登場していますが、まるでインターネットバブルの頃のような熱狂を感じさせます。
でも、ちょっと待ってください。この急速な成長の波に乗った全てが生き残れるわけではありません。
大量に生まれたものは同じくらい、あっという間に消えていきます。
しかし、AI自体が完全に消えるということは絶対にありません。
その中から本当に必要なツールやサービスが残り、より洗練されていくことが予想されます。
そして、そのツールやサービスを活用しながら、今の仕事の価値を上げていくことができる人の市場価値がますます上がっていくことは確実です。
今日この瞬間も、生成AIを使いこなすプロンプトエンジニアという新たな職種が各企業から熱い視線を集めています。それはまさに、未来が今、この瞬間にも進行している証拠です。
でも、みなさん。プロンプトエンジニアは選ばれた少数の人々だけのものでしょうか?
いえ、そんなことはありません。これからのビジネスの舞台では、誰もがAIを巧みに使いこなし、その恩恵を享受する時代です。
だからこそ、私たちは全員が基本的なAIの扱い方、プロンプトの書き方を学ぶべきです。
あなたにとってパソコンやスマートフォンが欠かせない存在であるように、近い未来ではAIがそうなるでしょう。そう、それはもうすぐそこに来ています。
以上の5つのポイントが、今後AIに淘汰されないために必要な観点です。
私自身もしっかりこの5つのポイントを意識しながら、皆様に価値を提供していきたいと思っています。
現在、皆さんがしっかりAIやプロンプトエンジニアリングをマスターできるようなオンライン講座を作成しています。
初心者でもしっかり知識とスキルが身につけるようなカリキュラムを試行錯誤しながら日々作成している最中です。
作成できたら皆様にお伝えしますので、このブログをお気に入りにしておいてもらえると嬉しいです。
では、また!