【ChatGPT】を使いこなすための質問テクニック(入門編)

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こんにちは!超生産性チャンネルの「やすまる」です!

このブログでは、仕事における生産性を格段に向上させる情報を発信しています!

みなさん、ChatGPTへ質問しても”期待とはズレた回答”や”意外と大したことない回答”が返ってくることってありませんか?

そんなときは、ChatGPTへの質問の仕方を変えることで回答結果の質がかなり変わります

その方法を今回お伝えします

ChatGPTは、どんな質問にも答えようがんばってしまう

ChatGPTのすごいところは、曖昧な質問や命令でも予測しながら回答を出してくれる点です

今までコンピュータへ命令するためには、決まったルールで記載する必要がありました

つまり、プログラミングです

プログラミングでは、決まった言語体系(C言語、pythonなど)で

その言語のルールに従って書かないと、「エラーメッセージ」や「間違った結果」が返されてしまいます

しかし、ChatGPTは、人間が使うような自然な言葉で、曖昧かつ情報が不足していても、

まるで人間のように、ある程度言葉を補いながら推測して返してくれます

ですが、その分勝手な判断で回答を返してしまうので、思ったのとは違う回答が返ってくることがしばしあります

この現象って、人間への質問や指示でも同じように起きませんか?

例えば、上司から抽象的な内容で資料作成をお願いされた部下が、がんばって残業して資料を作ったけど、「求めている資料はこんなんじゃない!」って一蹴されてしまうようなケース

優秀な部下であれば、最初に資料の意図や内容の制約条件など、資料作成する関する情報を確認します

そうすることで、上司の求めている資料イメージが明確になるので無駄なく資料作成が進むからです

しかし、ChatGPTはそこまで配慮してくれないので、ユーザー側が配慮して可能な限り明確に指示を出す必要があります

質問するときに設定する7つのこと

では明確に指示を出すためには、どのようなポイントに気を付ければよいのか?

そのポイントは以下の7つです

  1. 命令文を与える
  2. 複数の意味を持つ単語は言葉を補う
  3. 役割を与える
  4. 出力の品質を指定する
  5. 前提条件を与える
  6. 制約条件を与える
  7. 出力形式・数量を指定する

命令文を与える

当たり前の話ですが、そもそもこの命令文が無いとChatGPTは何をしたらよいか分からないので、しっかり命令文を設定する必要があります

「ワンピース」「リング」などの単語でもChatGPTは返してくれますが、「ワンピース」に関して何をしたいのか入力しなければ、求める回答は返ってこないので

「ワンピースの登場人物を教えて」「ワンピースのストーリーを要約して」など、具体的な命令文で書きます

ChatGPTが回答できる命令文のパターンは数多くありますが代表的なものを挙げると

<インプット情報がない場合>
質問文などの命令文のみで行い、オリジナルのテキスト情報をChatGPTに生成してほしいとき

  • リサーチ:〜〜について教えて、~について3C分析して(SWOT分析,PEST分析もChatGPTで可能)
  • レポート作成:〜〜についてのレポートを考えて
  • プログラミング:〜〜を実行するコードを書いて
  • アイデアの提案:〜〜に関するアイデアを出して

<インプット情報がある場合>

オリジナルのテキスト情報をユーザー側で用意し、その情報に基づいた内容をChatGPTから返してほしいとき

  • 文章の添削・校正
    例:入力文について、誤字脱字を修正して
  • ソースコードのチェック・修正
    例:入力文のコードの間違いを指摘して
  • 文章の要約
    例:入力文の内容を要約して
  • ポジネガ判定
    例:入力文の内容について、ポジティブ、ニュートラル、ネガティブを判定して

他にも最新のChatGPT(GPT4)の有料版では、画像を読み込んで回答することも可能です(2023年3月時点)

複数の意味を持つ単語は言葉を補う

「ワンピース」という単語だけでも、漫画の「ワンピース」のことか洋服の「ワンピース」ことかがはっきりしません

漫画の「ワンピース」
洋服の「ワンピース」

「リング」でも身に着けるリングなのか、ボクシングの「リング」なのか、映画の「リング」なのか単語のみでは分からないので、言葉を補う必要があります

実際に『ワンピースについて教えて』と聞くと以下のような内容が返ってきます

ChatGPT『ワンピースについて教えて』の回答

ChatGPTでは複数の意味を持つ言葉の場合、使用頻度が高い方を優先して回答します

なので、意図と異なった回答が返ってこないように、こちらで単語の意味を補足することが必要です

役割を与える

ChatGPTでは役割を与えると、その役割になりきって回答してくれます

職業や人物などを指定すれば、回答結果がその役割の観点や言いまわしになります

例えば、プロのコピーライターのようにキャッチコピーを書いてと言えばプロっぽく書いてくれますし、村上春樹っぽく書いてといえばそれらしい内容で書いてくれます

プロのライターのようなキャッチコピー

プロのライターのようなキャッチコピーChatGPT回答

村上春樹のようなキャッチコピー

村上春樹のようなキャッチコピーChatGPT回答

村上春樹バージョンだと、小説の一文っぽくていいですね~!

出力の品質を指定する

専門的な単語について質問すると、回答も専門的な文章で返ってきます

専門家であればすんなり理解できる内容ですが、その分野に知識が無い人だと理解ができません

そんな時は「小学生でも分かるように」と条件に加えるとなるべく簡単な言葉で回答を返してくれます

小学生でも分かるようなAIの説明

小学生でも分かるようなAIの説明

「江戸時代のような言いまわしで」と書けば、お笑い芸人の「すゑひろがりず」みたいに回答してくれます

江戸時代の言い回しでのAIの説明

江戸時代の言い回しでのAIの説明

少しカタカナ言葉を使ってますが、なかなかよいですね~
「AIのおつくり」や「知恵あるさばき」といった言い回しが個人的に好きです(笑)

他にもキャッチコピーの案を考えるときに「映画のタイトルのように」と書くと、斬新な回答を返してくれました

前提条件を与える

人が質の高いアイデアを出す場合、前提となる背景や目的を考慮します

ChatGPTでも同様に、背景や目的、またそのターゲットなどを示すことで、よろ質の高い回答を得れます

前提条件を入れない場合のあいさつ文(人事異動で新しい部署にいったとき)

前提条件を入れない場合のあいさつ文

これだけでもいいですが一般的ですね

ここに前提条件を追加します

前提条件を入れた場合のあいさつ文(人事異動で新しい部署にいったとき)

前提条件を入れた場合のあいさつ文

しっかり前までの経歴やどのように活躍できるのかが具体的になって良くなりました!

制約条件を与える

ChatGPTに制約条件を加えず、指示を出すと長文の回答が返ってきたり、欲しい情報が漏れてしまうことがあります

なので、こちらから条件を指示することで意図した回答を得られるようにします

制約条件の例

●文字数制限:~~文字以内、~~文字程度

●使用する単語の指定:「〇〇」という言葉を入れて

出力形式・数量を指定する

出力形式を指定することで、回答結果をそのままコピペして別の作業で使えます

出力形式

出力形式を指定することで、回答結果をそのままコピペして別の作業で使えます

表形式
ChatGPT表形式で出力
箇条書き(階層化)
マークダウン形式
マークダウン形式

マークダウン形式で出力するとMindmapに変換できるので、構造を視覚的に分かりやすくできます

また「コピーできるように書いて」と指定すれば、右上に[Copy code]のボタンができるので便利です

また、一発で使えそうなアイデアや文章がでないことも多いので、あらかじめいくつか考えてと指示すると、最後の方に意外なアイデアが出てきたりします

また、言語も指定すれば翻訳作業の手間もなくなります

このように出力形式をある程度指定すれば、そのまま活用できるので、あらかじめアウトプットの活用方法をイメージしておくことが重要です

テンプレート

先ほど紹介した7つのポイントをまとめたテンプレートを用意しました

こちらをコピペして活用ください

ChatGPTテンプレート

#命令文
※意味が複数ある単語は補足説明をつけて具体的に記載


#条件
(役割)
(文章の品質)
(目的)
(背景)
(ターゲット)
(文字数)
(入れたいキーワード)
など
 
※()部分は必要なもののみ記載


(#入力文)
※文章の添削など入力する情報がある場合はこちらに記載ください


#出力形式
(形式)
(数量)
(言語)

さいごに

ChatGPTなどのAIサービスはまだまだ発展途上なので、正しい答えが返ってこない場合もあります

しかし、数年後、早ければ来年にはAIを活用した人とそうでない人で生産性に大きな差が出てきます

今のうちに使いこなしておくことである程度の生産性を高めつつ、新たなAIサービスが出てきたらどんどん取り入れて、より一層生産性を高めていきましょう!

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